2021年4月20日。今年の個人的大本命・・・『EPOS H3』が発売されました!
僕も無事購入できましたので、今回は開封の様子と、数日使い倒してみての感想を記事にしていきたいと思います。長くなってしまったので、結論だけ知りたい方は目次から「まとめとターゲット」までジャンプしちゃってください。
△リンク先でホワイトも選べます。(Amazon売り切れちゃってる・・・)
詳細はEPOSのHPを見ていただくとして、先に本製品の特徴をいくつか上げると、
- 品質の高さに定評があるEPOS製ゲーミングヘッドセット。定価15,800円(税込)とEPOSの中では求めやすい、ミドルレンジなモデル。
- 有線接続のみ。
- PCはもちろん、PS、Xbox、SwitchなどのCS機にもほとんど対応。
- 密閉型。FPSで小さな足音など聞き逃したくない方に合っています。
といったところです。また、HPに以下の文言もありました。
H3 は EPOS | SENNHEISER GSP 300 シリーズ の進化版です 。 GSP 300 シリーズは引き続き EPOS のコア商品の一部ですが、 H3 は EPOSの新世代ヘッドセットの始まりを告げる製品であり、独自のエンジニアリングの進歩と、ゲーマーからのフィードバックを取り入れています。 例えば、ケーブルをヘッドセットから取り外し、簡単に交換できるようになっています。またゲーマーからのフィードバックに基づくヘッドバンドの再設計により、ヘッドセットから頭部にかかる圧力も軽減されました。
EPOS H3 製品ガイド
どちらかと言うとコアなゲーマーから評価の高いGSPシリーズを進化させ、値段は抑えつつ、ライトゲーマーも含めた更に多くユーザーをターゲットにし始めたのだろうな、と感じています。詳細スペックは以下の通り。
基本スペック
- 基本仕様:アナログ接続タイプ,密閉型エンクロージャ採用
- 公称本体サイズ:88(W)×189(D)×167(H)mm
- 公称本体重量:約322g(ケーブル含む)
- 公称ケーブル長:約2m
- 接続インタフェース:3極3.5mmミニピン×2,または4極3.5mmミニピン×1
- 搭載ボタン/スイッチ:音量調整ダイヤル
- 主な付属品:未公開
- 対応ハードウェア:PC,スマートフォン,PlayStation,Nintendo Switch,Xbox
- 保証期間:2年間
ヘッドフォン部
- スピーカードライバー:未公開
- 周波数特性:10Hz~30kHz
- インピーダンス:20Ω
- 出力音圧レベル:124dB/mW
マイク部
- 方式:未公開
- 周波数特性:10Hz~18kHz
- 感度:-47dBV/PA
- インピーダンス:未公開
- S/N比:未公開
- 指向性:双指向性
- ノイズキャンセリング機能:搭載
開封〜外観チェック
製品外観
それでは開封の様子を御覧ください。
開封の所感
- 見た目とは裏腹に軽い。図ってみたらケーブルなしで「275g」でした。
- 外観は癖がなくカッコよく、多くの人が気に入るのではと思いました。ちなみに白のモデルもあります。
- イヤーパッドの素材やイヤーカップの上下左右の遊びのおかげで、つけ心地はとても良いです。が、イヤーパッドが少し小さめかも。耳の大きな人は少し窮屈かもしれません。
- 側圧は強くなく弱くなく、自分にはちょうどよかったです。メガネしてても痛くなりません。
- 密閉型ということもあり、遮音性が高いです。自分のキーボードの打鍵音が半分くらいになります。
- 長時間つけてると耳が蒸れてくるかも・・・。
- プラスチックのボディのせいか、ケーブルのタッチノイズがちょっと強めかも。
使用感
音質面の感想をつらつらと書いていきます。まだ日が浅いということと、僕もまだまだ経験製品数が多くない前提でお読みくださいませ。
マイク
普通です。良くもなく悪くもありません。
双指向性でノイズキャンセルありとのことですが、周囲の騒音は拾いにくいように感じました。少なくとも相手が聞き取りづらいということはないレベルで、ちょっとしたゲーム配信や、ボイスチャットをするくらいの用途であれば全く問題ないかと思います。
また、厳密にはマイク性能ではないのですが、密閉型であるがゆえに、少しだけ自分の声が自分で聞き取りづらいです。僕は慣れているので気になりませんが、慣れてない方は最初違和感があるかもしれません。
僕の持っている「ASTRO Mix Amp」「GSX 1200 Pro」との相性はとても良いように感じました。これらを通したほうが、マイク音質は確実に上がります。また、これらのアンプにはサイドトーン(自分の声を拾ってスピーカーから返す)の機能もありますので、上記の自分の声の聞き取りに草の解消も出来ました。
音質
HPの情報どおり、低音強め、中低〜中音弱め、中高音強め、高温ちょうどよいといったバランスです。
この音質調整って、まさに「FPSの足音特化」に近いのですよね。もちろんゲームによって更に調整は必要ですが、多くのゲームに柔軟に対応できるチューニングだと感じました。
中域をバッサリ切っていることもあってか、ゲーム中の音の一つ一つがしっかり聞こえます。「あ、こんな音も鳴ってたんだ」と気付かされることもあるんじゃないかと。
ただ、このチューニングは良くないところもあり、BGMの迫力は失われます。例えばストリングスやギター、ドラムのスネアの音が細くなり、極端に悪く言うとカセットテープのような音質に寄ってしまいます。なので、RPGやオープンワールドなどのようにBGMで盛り上がるようなゲームや、音楽/映画鑑賞には特化していないと感じました。もちろん、聞くに堪えないとかいうレベルではないですが、ちょっと良いヘッドホンを持っている方は、音楽鑑賞で比較すると肩透かしを食らうかも。慣れちゃえば良いんですけどね〜。
しかし、そのおかげもあってか音の分離性がよく、定位がはっきり言って抜群です。よく足音を拾いますし、場所もはっきりと分かります。これは驚くレベルでした。
参考になるかわかりませんが、僕の手持ち機器「HIFIMAN HE5XX」「PC38X」「Razer Opus」「ASTRO A40」「IE 40 PRO」と比較すると以下のようなイメージです。
音楽鑑賞における音質:
HIFIMAN HE5XX >>>>> IE 40 PRO > PC38X > EPOS H3 > Razer Opus > ASTRO A40
定位:
EPOS H3 >= IE40 RRO >= PC38X >> ASTRO A40 >= Razer Opus
また、マイクと同じく「ASTRO Mix Amp」「GSX 1200 Pro」との相性は最高です。Mix Ampはさらにイコライジングができる点が良いですね。GSX 1200 ProはEPOS同士で公式も互換性ありとしているので、全体的に製品の質が底上げされるような印象でした。
まとめると、音の定位が最高で、そのために音楽/映画鑑賞への最適化は捨てている製品である、が僕のH3に対する印象です。FPSなど音の定位が勝ち負けを左右するゲームプレイにおいては、1つの最適解になる製品なのではと感じました。僕も「Dead by Daylight」をよくプレイするので、H3をメインに使っていこうと思っています。
定位No.1決定戦!PC38X/IE40 RRO/Razer Opus/ASTRO A40の4種類を徹底比較
ヘッドホンやイヤホンを使うときに、「定位」って気にしたことありますか? 我が家には定位が良いと言われるサウンドデバイスがいくつかあるので、いい機会だから比較してみようかなと思い立ちました。 新しく購入を考えている方の参考になれば幸いです。
△過去の比較記事です。よかったらお読みください。
まとめとターゲット
- 定位が超強い。特にFPSゲームプレイに最高
- 見た目カッコいい
- 耳の大きささえ合えばつけ心地は最高。軽いので疲れない
- Mix Amp や GSXシリーズと相性が良い
- クオリティを考えると安価
- 定位と引き換えに音の迫力は損なわれる。音楽/映画鑑賞には向かない
- 耳が大きいと窮屈かも
- 長時間つけていると蒸れやすい
GSP500/600のような2〜3万円のヘッドセットを持っている方は、急いで買うほどの製品ではないかと思います。僕の中で本製品をおすすめしたい方のイメージは、
- ゲーミングヘッドセットデビューしたい
- 1万円以下のヘッドセットを使っており、バージョンアップしたい
- 2万円以上のヘッドセットを持っているが、軽くて使いまわしが良く、定位の優れた製品がほしい
- EPOSと添い遂げるつもりである
といった方々です。もし該当するようであれば、ぜひ購入を検討してみてください。ちなみに僕はゲーム用として十分満足しており、使い込んでいこうと思っております。また使っていく中で違った感想が出てくれば記事にします。
それでは今回も、ここまでお読みいただきありがとうございました!何か試してほしいことなどありましたら、お気軽にTwitter(@GaSaP_3)にてリプやDMください!