僕には悩みがありました。
『G913』と、『Ducky One 2 Mini Pure White』という2つのキーボードを持っていながら、ゲームをするときにどちらをメインとするか決めあぐねているという悩みです。
本当はDucky One 2 Miniをメインにしたいのです。理由は見た目と押し心地と、見た目。こんなに自分の好みな見た目のキーボードは他にありません!
ただ・・・ずっと気になっていることがありました。Ducky One 2 Miniの反応速度です。反応速度が遅い気がするのです。ちなみに、キースイッチはシルバー軸。最も反応速度が早いはずのモデルです。
遅延をはっきり感じるのは、『Dead by Daylight』のスキルチェック(音ゲーのようにタイミングよくスペースキーを押してバーを止める、というものです)。
Ducky One 2 Miniを使っていると、「ここ!」と思ってキーを押したタイミングから、本当~~にちょっとだけ、滑ったかのように遅れて止まるのです。逆に無線のG913だと、ちょうど止めたかったところで止まるのです。
いやいやいや、Ducky One 2 Miniシルバー軸といえば、反応速度が早い!という評価があちこちでされていますし、今でも大人気のキーボードのひとつ。勘違いなんじゃ・・・!?と何度も自分を疑いました。
ちなみにDucky One 2 Miniの設定で、入力遅延は最も短い5msに設定済。PCとの接続ポートやケーブルなどあらゆる手は尽くしましたが改善されず。
そこで最後に疑ったのはキースイッチ。
こいつ・・・よく考えたら5msの入力遅延って・・・実は結構プレイ影響あるのでは!?
そんなこんなで、G913をメインで使っているのですが、60%サイズのキーボードでゲームしたいんだよなあ・・・というジレンマに悩まされていました。
ということで、最も入力遅延がないと言われる「光学式」のキースイッチを搭載した「60%サイズ」のキーボードを探したわけです。
過去最長の前置きにお付き合いいただきありがとうございます。本題に入ります。
Razer Huntsman Miniを購入
ネットの海を泳ぎ回り、たどり着いたのはこちら『Razer Huntsman Mini』!
全然意識してなかったのですが、またRazer製品を買ってしまった。
Razer Huntsman Miniは4種類のラインナップがあり、
・キースイッチ:クリッキー(カチカチ音)or リニア(スコスコ音)
・キー配列:US or JIS
・色:白 or 黒
から選択できます。
僕はリニアのUS配列にしました。理由はカチカチいうスイッチが好きではないのと、JISのスペースキーが小さすぎると感じたためです。結果、これにしてよかったと満足してます。細かいスペックは下記の通り。
奥行 | 103mm |
---|---|
幅 | 293mm |
高さ | 37mm |
重量 | 450g |
アクチュエーションポイント | クリッキー:1.5mm リニア:1.2mm |
キーストローク | クリッキー:3.5mm リニア:3.5mm |
押下圧 | クリッキー:45g リニア:48g |
耐久性 | 1億回 |
ポーリングレート | 1000hz |
では開封の様子をご覧ください。
開封~外観チェック
内容物
外観
外観ポイント
・Ducky One 2 Miniより少しコンパクト。場所を取らない
・キーの表面が少しざらついていて、触り心地がよくそれでいて滑らない
・押し心地もとても良い。すっと真っ直ぐ下に押せる感覚
・押下圧48gだが、押し心地の良さもあり重く感じない
・Cherry MXのキーキャップも取付可能。ただしスペースキーやshiftキーCherry MXのキーキャップなどのサイズスタビライザーがないとガタつく
・矢印キーがないのがネックになる人は多いかも。Fnキー+「I,J,K,L」で代用可能だがなかなか慣れない
・ガンガン光らせたい人には少し物足りないかも?
カスタマイズ性・性能
キーカスタマイズ
Razer Huntsman Miniは、「Razer Synapse 3」というソフトを使って様々なカスタマイズが簡単にできます。
僕はゲーム用途で使うのであまりカスタマイズの必要はありませんが▲写真のように、
・右側のShiftキー:↑
・右側のCtrキー:↓
という割当を行い、簡単な文字入力のときの変換候補の選択をラクにしてます。
ゲーム以外の用途でも利用を考えられている方は、カスタマイズを使ってアレンジすると良いかもしれません。ちなみにマクロ登録も可能です。
Ducky One 2 Miniは専用ソフトウェアがなく、筐体側で頑張ってカスタマイズしなければならないという手間があったのでこれは個人的にすごく嬉しいポイントでした。
ライティング
僕はあまりこだわらないのですが、光らせ方も様々。用意されたパターンだけでなく、細かなカスタマイズも可能です。
反応速度テスト
さて、冒頭に述べた反応速度が僕の最も気になっているポイントです。
どうにか反応速度を数字で取れないものかといろいろ調べていたら、良いサイト様に出会いました。
▲こういうサイト様で、要するに自分の反応速度も加わっちゃうけど計測できるよ!ということですね。
早速20回ほど肩慣らしして、その後3種のキーボードで比較計測してみました!結果は下記の通り!
この数字は、「僕という人間の反応速度」+「キースイッチの反応速度」の足し算だという前提です。ちなみに僕は反射神経は悪いほうです。で、結果にビビりました。何にビビったかというと、
- Dacky one 2 mini と比較した時のRazer Huntsman Mini の確かな反応速度の速さ
- それとほぼ変わらないG913の無線の反応速度の速さ(実質誤差レベルだと思います)
- 「アクチュエーションポイント」が反応速度の全てではないという事実
この3点です。また、冒頭で述べたDead by Daylightのスキルチェックもやってみましたが、Razer Huntsman MiniとG913は全くと言っていいほど同じ体感の反応速度でした。
つまり反応速度というものは、
光学式 ≒ LogicoolのLIGHTSPEED > Cherry MXなどのメカニカル
というふうにキースイッチで大前提となる速度があり、アクチュエーションポイントはその下の単位になるのですね。個体差はあると思いますが、ほぼこの方程式になるのだと思います。改めて驚きました。
テスト結果からも僅かな差ではありますが、FPSなどの一瞬を競うゲームにおいては絶対に差が生まれると思います。めちゃ勉強になりました。
まとめ
Razer Huntsman Miniは、ゲーム用途での60%キーボードの中では最高と言って良いのではないでしょうか。反応速度、打ち心地、サイズ、機能、どれをとっても不満がありません。
もしゲーム用のキーボードで反応速度の早いものを探されている方がいたら、超おすすめしておきます。
今回僕が買ったmini以外にもいくつかモデルがあるので、用途に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
また、最後に言いたいのは、Ducky One 2 Miniを悪く言いたいわけではないということです。
見た目の可愛らしさ・打鍵音・キーキャップの遊び心など良いところがたくさんありますし、反応速度も十分に早いほうです。ただ上には上がいたというレベルの話で、十分すぎるスピードだと思います。また、Razer Huntsman Miniより少し安いのもポイントですね。変わらず大好きなキーボードです。
デバイスにはそれぞれの良さがありますので、Ducky One 2 Miniは今後アクション以外のゲームで愛用していこうかなと思います。
長い記事になってしまいましたが、今回はこのへんで。お付き合いいただきありがとうございました!
▲今回ご紹介したHuntsman mini(60%サイズ)
▲Huntsman mini(60%サイズ)の日本語配列
▲Huntsmanテンキー付きモデル
▲Huntsmanフルサイズモデル